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2014年6月6日

陸前高田のファンを増やすためのプランを考えよう!
-陸前高田復興支援-2014年春期英語による課題解決型プログラム-

PBL
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【実施状況】

(1)日程

① 事前研修:2014年2月20、25日
② コア研修:2014年3月15~21日(東京:3/15, 21、陸前高田:3/16~20)
③ 事後研修:2014年4月23日

(2)参加者

計16名、うち留学生3名

(3)内容

① 事前研修:

  • 被災地及び復興支援に関する学習
  • 陸前高田と立教大学の関わり
  • 現地調査準備(調査手法・インタビュー手法)
  • SAVE TAKATA講義(組織概要・現地状況・課題提示)
  • 個人・チーム目標設定
  • チームビルディング

② コア研修:

[東京/1日]    ・現地訪問準備
[陸前高田/4泊5日]・市街地視察、復興商店街、商店、レストラン、農家、観光関連施設などを訪問
          ・ゲストスピーカー講演及び座談会
[東京/1日]    ・提案第1ドラフト発表(各チーム)
          ・復興支援関連NPO職員からのアドバイスを受けて検討・修正
          ・振り返り

③ 事後研修:

  • 公開提案報告会における発表(英・日)

【参加者の声】

(Nicolas Bureau 法学部 )

 陸前高田での体験を語るのは難しいと思う。なぜなら、それは実際に行って自分で感じるものだからだ。私たちは現地の方々の強さや勇気、決して諦めない精神に賞賛を覚えた。このプログラムに参加できて、とてもよかったと思う。数年後また訪問し、状況がどのように改善したかを見たいと思う。
 住民たちの話を聞く機会がたくさんあった。彼らは震災で全てを失って、町の再建、今の生活など、色々話してくれた。その中で私にとって一番印象的な話は、ある商店のご主人からだった。地震直後、彼がビルの煙突の陰にうずくまり、雪の中で1晩を耐え抜いたという話だ。彼は目の前で、家族が避難していた市民会館が津波に飲まれるという、悲惨な光景を語ってくれた。私のようにその話に衝撃を受けた人は沢山いると思う。
 被災地を実際に訪れ、メディアによる間接的な情報ではなく、生の現地の現状を自分の目で見たかった。行けたのが嬉しい一方、復興の遅れに悲しみも感じた。けれども、私は陸前高田や東北に希望を抱く事が出来た。私は現地の人々の勇気を見て、我慢という言葉の意味が一層深く理解できるようになった。


(登 ほのか 観光学部)

 私は今回このプログラムに参加できて本当によかったと思っています。なぜなら、まずは一緒に参加した仲間と出会えたことです。英語力の面でもとても刺激を受けましたし、それぞれが真剣に考えた自身の意見をしっかりと持っているため、討論をすればいろいろな意見があがるのでとても興味深かったです。いつも消極的だった私にとって、人とこんなに熱く意見を交わしあったのは初めてでした。そしてなにより、陸前高田を訪れることが出来たということです。やはり現地に行く前と、実際に自分の目で現状を見て、感じてきた後とでは私の中での被災地に対する考え方が変わりました。私の中で徐々に薄れてきていた被災地の存在も、今では私の学習意欲の源になっています。というのも、長期的な関わりを持ちたい、私の専門分野の観光の力で陸前高田を活性化させたい、そのための知識を在学中に多く得たい、という想いが今の私にはあるからです。


(辻 直美 理学部)

 どのようにしたら陸前高田のファンを増やせるか。この課題に対する提案をまとめるために、プログラム期間中の2ヶ月間は毎日のように陸前高田のことを考え、チーム全員で課題に真剣に向き合うことができました。中には留学生もいて、様々な視点からこの課題にアプローチすることができました。実際に陸前高田を訪問し、現状を見て、人々に会って、食べ物を食べて、陸前高田の良さに触れました。たった5日間の滞在だったけれど、私たち全員が間違いなくファンになったし、陸前高田のコミュニティの一部になれた気がします。いつか必ずまた訪問したいし、それまでは東京で陸前高田の復興を見守りたい、そして、そう思う人が増えてくれることを願っています。

【メディア掲載】

2014年4月26日 読売新聞朝刊



2014年4月26日 読売新聞朝刊

2014年5月9日 東海新報



2014年5月9日 東海新報