2019年度 陸前高田プロジェクト参加学生レポート

黒崎 怜 くろさき れん さん(経営学部 経営学科 3年)

 学んだこと
 
陸前高田でカフェフードバーわいわいを営む太田さん(左)
と黒崎さん
『一次情報の価値』
  この学びは、陸前高田の現地の方々との会話の中で得ることができました。具体的には、Uターン就職をして陸前高田市でスポーツ店を営んでいる方のお話からです。 その内容は、「震災復興はもちろん大事だが、地方創生という観点からもっと力を入れていくべきだ」ということでした。というのも、陸前高田市は震災というきっかけもあり以前より観光客が増えているものの、日本に点在する過疎化が進む町には観光客が増加するきっかけとなるものはなく、根本的にはそのような地域と同様の対策を取っていく必要性からは逃れられないというお話でした。まずは陸前高田の人々がより住みやすい環境作りをすることが大切であり、そこから移住者を呼び込めるような方策を練っていく――こういった面で他の過疎化が進む地域に対する手本になれる街となることを願っている、とうかがいました。

 この視点は、事前に陸前高田について調査(二次情報)をして震災復興していくためには何が必要かという視点しか持っていなかった私にとってはとても衝撃的でした。このことから、目的意識を持ち実際にその現場に足を踏み入れて一次情報を手に入れることがとても重要であると学ぶことができました。

 一番共有したいこと
 
50年後の復活を目指す高田松原植樹地域の除草に
参加しました。
 『陸前高田の方々は自分たちができることを日々全力で取り組んでいること』
  これは、当たり前に感じられるかも知れないが、陸前高田の方々は自分たちには何ができるのか日々模索しながら、行動をし続けているということです。
 このことを強く感じた理由は、陸前高田市在住で高田松原植樹地域の除草をされていた方の言葉からです。私たちがプロジェクトの一環として、除草作業を手伝わせていただいた際にお会いしたその方に、以下のお話をうかがうことができました。

 私「もう何年も毎週除草を手伝われているそうですが、長い期間毎週いらっしゃることに大変さを感じることはありませんか?」
 その方「もちろん大変です。でも、私はこれ以外自分には何ができるのか思いつかないし、だからと言って何もしないこともできないんですよ。」

 他の方々からも感じましたが、特にこのお話からは、陸前高田の方々は悩んで何もしないのではなく、日々何ができるのか模索しながら行動に移されている姿勢を学び、本当に勉強になりました。
 私たちも日々悩むことがありますが、悩んで何もしないのではなくまず行動に移すことが大切だと痛感しました。

 陸前高田市では、たくさんの元気をいただき、温かい街だと感じたということを最後にお伝えたいしたいと思います。

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