国連ユースボランティ​ア 活動レポート

モザンビーク  久保 劍将さん
(法学部 法学科 4年)

2019年2月の活動レポート

2018年11月からモザンビークのUN Womenで活動中の久保劍将さんのレポートです。

Week 14<< 2月4日~2月8日

新たにアセスメント
以前より続けて行っているモザンビーク国内の大手銀行のほかに、通信会社とのパートナー契約を結ぶためのアセスメントを開始しました。まずその企業とのミーティングに参加後、Programme Officerの指示のもと、その企業の情報を収集し、まとめたものを作成しました。実際に開始してみると前回の銀行とは異なり、ホームページが整備されていなかったり、英語の情報がほとんど存在しないため非常に苦戦を強いられましたが、ひとまず完成させることができました。大手銀行との話は、相手からの連絡待ちの状態が長く続いており、3月半ばの帰国までにどちらの仕事もひと段落させることができると嬉しいです。

友人の帰国
モザンビークの現地の大学に留学していた日本人の友人がついに帰国してしまいました。滞在先が近いこともあり、非常に仲良くしてもらっていたので、いなくなってしまうと非常に寂しく感じました。そんな私も残り1ケ月とモザンビークに滞在できる時間もわずかとなってきました。今一度、業務について振り返ることはもちろんですが、私生活でもやり残したことがないよう、満足した状態で帰国できるよう、残りの時間を大切にしていきたいと思います。第一にモザンビークで出会った友人と会う時間を作っていきたいと考えています。
(写真:モザンビークの伝統的な布(カプラナ)を販売するお店。モザンビークでは、カプラナをプレゼントとして渡すことがよくあります)

Week 15<< 2月11日~2月15日

小さな達成感
今週は金曜日に行われたCSW63 Partner’s Meetingの準備に追われる1週間でした。私は同僚と一緒に中心となって準備をしました。前日まで資料の変更やプログラム内容の変更による対応が必要となって、夜遅くまで残業をして準備に取り組み、実際に金曜日のミーティングを終えてみると、今まで準備や運営として関わったものの中で一番スムーズに、かつ問題なく終えることができ、小さな成長と達成感を得ることができました。またこのMeetingの中で、長く取り組んできたBeijing+25のレポートについて、私の作成した資料を用いてMinistry of Genderを始め、その他のUN機関の代表、大使館関係者の前で発表が行われ、そこでも足踏みしていたものがようやく動き出したように感じ、ホッとしたとともに小さな達成感を得ることができました。

JICA モザンビーク事務所を訪問
1月末に行われた新年名刺交換会にてお会いしたJICA職員の方からお誘いいただいたこともあり、日本人UNVの3人で事務所を訪問させていただきました。JICAが行なっているプロジェクトをインターネットで拝見する事はあったものの、直接お話を伺うことは初めてでした。開発という分野におけるモザンビークの抱える問題を日本と比較しながら数字を用いて説明していただき、その中からプロジェクトとして事業を行なっていくことのダイナミックさと難しさを感じることができました。今回、国連機関とはまた異なるアプローチでモザンビークの発展に貢献しているJICAという組織について現地の事務所にて直接お話を伺い、組織やその活動についての理解を深めることができ、非常に貴重な機会であったと感じています。
(写真:CSW63 Partner’s Meeting会場にて、UN Womenが推進するジェンダー平等のための運動「HeForShe」キャンペーンのブースの前で)

「HeForShe」について http://japan.unwomen.org/ja/news-and-events/in-focus/heforshe

Week 16<< 2月18日~2月22日

モザンビーク島
休暇を数日間取得し、モザンビーク島を訪問してきました。国の北部に位置するこの島は、国内唯一の世界遺産で、ポルトガルの植民地時代には首都として栄えていた街です。ここで過ごした時間は、首都よりもさらにゆっくりに感じ、平和な時間が流れている印象を強く受けました。また言語や主要な宗教も異なるため、モザンビークの新たな一面を自分の目で見ることができたと感じています。これまでの2回の首都での生活を通して、モザンビーク全体を知っているかのような気になっていたのですが、今回の旅行を通じてまだまだ知らない一面がたくさんあり、もっと他の地域も訪問し、機会があれば時間を取って滞在してみたいと思いました。

JICAボランティアの活動見学
今回の旅行の中で、現地に派遣されているJICAボランティア2名の活動を見学させていただきました。それぞれ小中学校の生徒に音楽・美術・体育を教えている方とモザンビークの文化を生徒に普及・推進活動を行う方でした。現地の生徒や同僚とコミュニケーションをとり、一緒に何かを作り上げていこうとする姿を拝見し、改めて現地の人々やコミュニティと近い距離で活動をするボランティアという存在の重要性を認識することができた気がします。また私と同い年のお二人が、自分自身から動き出さないと何も始まらない状況下で、模索しながら少しずつでも取り組んでいっている様子は、非常に刺激にもなりました。

(写真左:モザンビーク島内にある博物館。元々はポルトガル植民地時代の総督邸だったそうです)
(写真右:JICAボランティアの方の音楽の授業を見学させていただいた際の教室内の様子。積極的な生徒が多い印象を受けました)

Week 17<< 2月25日~3月1日

UNV/UN Women内で活動報告プレゼン
今週はUNV(国連ボランティア計画)とUN Womenの事務所内で、それぞれこれまでの活動を振り返るプレゼンを行いました。この準備を通して、これまでの困難や成果について考えることができただけではなく、それを他者に報告しコメントをもらうことができたことは、非常に良い機会でした。様々な業務の中でサポートとして関わってきたことは、成果物としては捉えづらいものかと思っていたのですが、上司や同僚からはそれも私の業務の成果であるとコメントをいただきました。まだ残り2週間あります。その中でこの先を見据えながらも、今できることをしっかりやりきりたいと思います。

友人がモザンビークを訪問
日本の友人が南部アフリカを旅行する合間にモザンビークに訪問をしてくれました。モザンビークは綺麗な海がたくさんあるものの、観光資源は多くないと感じています。しかしながら現地の民族文化とポルトガルのラテン文化が入り混じるという点では、興味深い国であると思います。そしてそれが近隣諸国とは異なる魅力にも感じています。

(写真左:活動報告プレゼン発表の様子)
(写真右:モザンビークの名産品であるカシューナッツ。日本で販売されているカシューナッツはインド産が多い(久保調べ)のですが、モザンビークではそれすらインドに輸出されたこの国のものであるという声を聞きました)

過去のレポート

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