1.
このプロジェクトに参加しようと思ったきっかけ
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スタンフォード大学のチームメンバーと |
参加を決めた理由は大きく分けて2つあります。1つめは大震災から6年経った被災地の様子を自分の目で確認して、私達に何ができるのか、現地の人は何を必要としているのかを考えたいと思ったからです。3年前に高校の校外活動で宮城県にボランティアとして訪れましたが、それっきり特に何も行動を取ることなく過ごしていました。いつかはもう1度被災地を訪れたいと思っていても実際に行くことはありませんでした。そんな時大学のメールでこのプロジェクトを知りました。大学生としての自分自身の知識だけではなく、他学部・他学年の参加者の知識と考えを持ち寄ったら、自分の学習もより大きくて深いものになるだろうと考えたため、参加することを決めました。そして中高時代にたかたのゆめちゃん募金活動に携わっていたため、これもご縁であるような気がしました。
2つめの理由は、このプロジェクトがスタンフォードの大学生と協働であり、かつグループプロジェクトの形式をとっていたことです。私は以前からアメリカの学生が持つ震災・日本に対する視点に興味がありました。加えて私は経営学部で多くのグループプロジェクトをしていましたが、実際に他学部の学生と、しかもその力を英語で発揮できるか試してみたい、という思いもありました。
2. プロジェクトを通して経験したことで、他の人と一番共有をしたいこと
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米崎町のりんご農園を訪問 |
数多くあるため一番を選ぶのは難しいですが、一言で言うならば「陸前高田市は被災前の状態に戻すことを目指しているのではない。もっと楽しい街になろうとしている。そのためには地元の人も必要だけれど、そこに住んでいない私達のような人も必要としている。」ということです。
浅はかな考えである事は承知していますが、このプロジェクト前は「復興とは元のような生活が戻ったら完了である」と考えていました。しかしこのプロジェクトを通して、この考えが徐々に変わってきました。
陸前高田市が取り組んでいることは、震災から復興するためのまちづくりだけでなく、地域再生としての意味合いを持っていると思う様になりました。例えば、グローバル化や観光地化に力を入れているという印象を受けました。事前研修の際にそのことを知り良い事だなあと思う反面、地元の人はそのような変化を快く思っているのか、という疑問も生まれました。実際のところ、お話をきくうちに皆さんが変化を受け入れている、ということに気がつきました。
そして、最も重要なことは「人との繋がり」であるとわかりました。このプロジェクトを通して数々の素晴らしい人々に出会いました。まちづくりに尽力している方の中でも英語を流暢に話して街のグローバル化に貢献していらっしゃる方々、縁があって陸前高田に移住した方など、多くの人に出会いました。陸前高田はそういった方々に支えられえて、そうしてそこから始まった繋がりの輪が大きく広がることで前に進んでいると、たった5日間の滞在ではありましたが感じました。だからこそ陸前高田をもっと多くの人に知ってもらいたい、と強く思う様になりました。自分自身も立教大学と陸前高田市の長い繋がりの結果として、このプロジェクトに参加できたのですから自分の繋がりを利用して陸前高田についてもっと共有することが役目であると感じています。
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