国連ユースボランティ​ア 活動レポート

 ヨルダン   石井 龍斗 さん
(文学部  文学科英米文学専修 3年)

2022年1月の活動レポート

 2021年9月下旬からヨルダンの国連児童基金 (UNICEF)で活動中の石井さんのレポートです。

2022年1月(現地で活動中)

仕事初め
1月3日から仕事初めだったので日本のような正月気分を味わうことも少なく、仕事スタートとなりました。初日だったこともあり、職員の方々の年末年始の写真を眺めながら、各国の年明けの過ごし方で盛り上がりました。多様性に富んでいた話題で興味深かったと同時に、日本の年末年始の慣習を深く理解していないことにも気づかされ、日本でもう少し勉強しておくべきだったと後悔しました。初詣や初日の出について質問をされましたが、どのような目的なのかなどと聞かれることに準備をしておけば、もう少し文化の共有が可能だったと思います。

WHO協同会議
ヨルダン国内での感染対策に関する会議に参加し、学校での感染予防と対面授業再開の目途について意見交換をしました。最も重視していたのは費用対効果の大きさだと感じます。大学生としての意見を求められ立教大学での感染対策例を挙げましたが、効果は高いがそれに対する費用も大きいという指摘を受け、ヨルダンでは実施に向いていないという意見を頂きました。資金や技術が潤沢ではないため、マスク着用などの意識改革に対する政策が中心になってしまうのが現状のようです。また、GDPに大きな差がある中東各国では、UAEやカタールなどの予算が豊富にある国では、技術投入によるコロナ対策が可能である一方、予算の少ない国では基本的対策しかできないことも問題点のひとつです

大 雪
1月26日夜~27日朝にかけて大雪になりました。MENA地域に長期駐在している方のお話によれば、ここまで降るのは10年に1度くらいかもしれないということでした。政府も公式に休日認定し、事務所も実質的に休みとなりました。車の往来も普段の1割ほどとなり、UBERも全く使えない状況になりました。道路や街並みは降雪がある想定で作られていないため、雪の比重による倒木、電線の断線などがあり、日本人が多く住む中心街でも多くの被害が出たようです。事務所でも停電した過程があったようで、同僚宅に避難したという話も耳にしました。幸い自分の住居には目立った影響はありませんでしたが、隣のマンションでは水道管が凍結してしばらく断水していたようです。

石井加工.png
雪に覆われた通りの様子

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