2019年度 陸前高田プロジェクト 実施報告

 
テーマ 「陸前高田市の隠れた魅力"hidden gems"を探り、発信する」
参加者 立教大学13名、スタンフォード大学等5名、香港大学3名、シンガポール国立大学1名

2013年度からパイロットとしてスタートしたこの授業に、2015年度からスタンフォード大学生、2018年度から香港大学生、本年度からシンガポール国立大学生が協働参加し、国際色豊かな環境となりました。
プロジェクト概要 取り組み
「陸前高田市の隠れた魅力 ’hidden gems’ を探り、発信する」という課題に取り組み、チームごとにテーマを決め、情報発信したいと考える素材を探しInstagramへの投稿を行いました。
公開したInstagramアカウントはこちら: @rikuzentakata_treasures



大学混合の5チームで活動
2チームはローカル(市民)目線を切り口に、2チームはビジター(訪問者)目線を切り口にしました。
【チームテーマ】
▶ ローカル目線チーム① 「未来の観光客の獲得」
▶ ローカル目線チーム② 「文化の発信」
▶ ビジター目線チーム① 「メッセージ性を打ち出す」
▶ ビジター目線チーム② 「陸前高田市を表すひと言の形容詞と印象的なストーリーの発信」
 
残る1チームは最終日に陸前高田の方々との交流会を企画実施しました。
プロジェクト内容

①事前研修 2019/7/27、8/22、9/3・4

本プロジェクトに取り組むに当たっての目標確認、陸前高田市についての下調べなど、陸前高田市に赴くための準備を進めました。
9月3日にスタンフォード大、香港大、シンガポール国立大の学生と合流。陸前高田市と立教大学の関係について学んだり、現地研修の活動準備をしたりしながら交流を深めました。

②現地研修 9/5~9/9

▶ 市内視察にて陸前高田市の被災状況や現状を体感
▶ 民泊体験として市民の方のお宅に宿泊
▶ 市長や市民の方々からの貴重なお話の拝聴
▶ 高田松原植樹地域の清掃
▶ 伝統芸能氷上太鼓の体験

現地研修最終日の9月9日(月)にはグローバルキャンパスにて市関係者および市民の方々へ活動報告を実施し、コメントをちょうだいしました。この様子は、岩手日報で翌日紹介されました

その他の写真はこちら More pictures!→

③活動報告会・事後研修 9/10、11

帰京翌日、立教大学にて公開の報告会を実施しました。活発な質疑応答も行われ、発表者、来場者ともに考えを更に深める機会となりました。事後研修では、各チームの成果物を完成させ、このプロジェクト全体の振り返りを行いました。

各グループ報告内容

4チームが2つの切り口、それぞれのチームテーマでInstagram投稿をしました。


ローカル目線チーム①
チームテーマ:「未来の観光客の獲得」


【チーム名:Team MY-CHAN】
陸前高田の現状を知ってもらいたい、地元の人しか知らないような魅力を発信して観光客を惹きつけたい、というローカル側の目線に立ってインスタグラム投稿をしました。地元の方の話を伺い、陸前高田の方の地元への強い愛情と地域のコミュニティ力を学びました。

◇インスタグラムPick Up◇




ローカル目線チーム②
チームテーマ:「文化の発信」


【チーム名:Team Gohan Rice】
日米シンガポールと異なる文化的背景を持つメンバーが、陸前高田に根ざす”文化”を地元の方との交流から探り、発信することをテーマにしました。文化は自然や人々の営みなど様々なものが複雑に絡み合ったものであると考え、「FOOD/地産品」「ACTIVITIES/地域活動」という2つの視点から投稿をしました。陸前高田の現状を知ってもらいたい、地元の人しか知らないような魅力を発信して観光客を惹きつけたい、というローカル側の目線に立ってインスタグラム投稿をしました。

◇インスタグラムPick Up◇






ビジター目線チーム①
チームテーマ:「メッセージ性を打ち出す」


【チーム名:SOBA TEAM!】
陸前高田を訪れるビジターとして、研修中に出会った“多種多様な陸前高田を魅せる”ため、人との出会い、農産物、名所などを心に響く印象的なキャッチフレーズをつけて投稿しました。

◇インスタグラムPick Up◇






ビジター目線チーム②
チームテーマ:「陸前高田市を表すひと言の形容詞と印象的なストーリーの発信」


【チーム名:STELLAR】
これから陸前高田を訪れる人に同じビジターとしてその魅力を伝えることを目指して、「陸前高田をひと言の形容詞で言い表すと?」「陸前高田での印象的な出来事」「お気に入りの写真」の3つで構成した投稿をしました。「あたたかさ/Warm」「むかえいれてくれる/Welcoming」「居心地がよい/Cozy」などの言葉と共に、写真を紹介しました。

◇インスタグラムPick Up◇






異文化交流イベント企画・実施

【チーム名:Team Poke】
陸前高田の人々と、日・米・香港・シンガポールの4カ国からなる参加学生が国や世代を超えて交流できる機会を作るためのクロスカルチャーイベントを企画・実施しました。招待状手配から準備、当日の進行まで行い、お世話になった地元の方を迎えて温かく楽しいイベントとなりました。

当日の流れ等はこちらから
【最終プレゼン資料】

体験談

参加者のショートレポートです。

森 有佐さん(法学部法学科 3年)

 私が陸前高田プロジェクトを通して最も共有したいことは、実際に現地に行き、自分の目で観察して現地の人やそれをよく知っている人からお話を聞くことがいかに重要かということです。 現地に行く前に学校での事前研修で、陸前高田について調べる機会があったのですが、調べていくと新聞の記事や市のホームページなどで陸前高田の情報を得ることできます。その内容の多くは震災における被害の規模や、震災後に変化した市民の方の生活などが書かれています。インターネットで検索すれば、これほどの内容を現地に行くことなく知ることができるのは、有益なことだと思います。しかし私は現地に行ってみて初めて、実際に行く前に見ていた情報が、陸前高田の「今」という点に欠けていた ...(続きはここをクリック)


黒崎 怜さん(経営学部経営学科 3年)

 ◆学んだこと
『一次情報の価値』
この学びは、陸前高田の現地の方々との会話の中で得ることができました。具体的には、Uターン就職をして陸前高田市でスポーツ店を営んでいる方のお話からです。 その内容は、「震災復興はもちろん大事だが、地方創生という観点からもっと力を入れていくべきだ」ということでした。というのも、陸前高田市は震災というきっかけもあり以前より観光客が増えているものの、日本に点在する過疎化が進む町には観光客が増加するきっかけとなるものはなく、...(続きはここをクリック)

以 上