国連ユースボランティ​ア 活動レポート

 ラ オ ス   岡 望美 さん
(異文化コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科 4年)

2022年2月の活動レポート

 2021年10月からラオスの国連ボランティア計画 (UN Volunteer)で活動中の岡さんのレポートです。

2022年2月(現地で活動)

任期最後の2月
2月20日の帰国に向け、2月は担当していた仕事の終了確認などの退任準備を中心に行っていました。表に出るところまで担当できない部分は上司に引き継ぎを行い、その他休暇申請の記録や新たな国連ボランティアとのグリーティング準備など短期的な業務を行いました。またラオスの感染拡大が落ち着き始めたこともあり、事務所に出勤するスタッフが増え、オンラインでしか会えていなかった人たちに直接会うことができたのでとても嬉しかったです。またカフェテリアの営業も再開され、スタッフの人たちとランチに行くなど帰国前に交流する機会があってよかったです。
帰国準備で特に日本との違いを感じた点は、PCR検査でした。渡航用の陰性証明書までを受け取れる医療機関はかなり限られており、基本的には国立疫学検査センターで検体採取と証明書受け取りを行います。日にちや検体数が限られているなど、日本出国の時ほど簡単ではなかったので、入念に下調べや予約を行う必要がありました。

oka1.jpg
oka2.jpg
上司と一緒にエントランス開放感あるUN Houseの中庭

Haakkeo Schoolで現地高校生たちと交流
帰国前の2月17日に、上司がPTAを勤めるHaakkeo Schoolに行き、高校生たちに向けボランティアに関するプレゼンテーションを行いました。Haakkeo Schoolは、幼稚園から高校まであり、日本の教育システムを取り入れた学校です。学校長の方は、JETROの「ラオスの有力ビジネスパーソン100人」(https://www.jetro.go.jp/world/reports/2017/01/ac675a5f6a5489bd.html)にも選出されています。またラオスで初めて日本語を第二外国語として導入したようで、高校生たちの日本語レベルはとても高く驚きました。プレゼンテーションは英語と日本で、国連と国連ボランティア計画について、そして私のボランティア経験についてシェアしました。発表の後は、質疑応答を通じて高校生たちと交流することもできました。みんな国連に興味津々で、何かやりたくてもその方法が分からなかったり、新型コロナウイルスの影響で活動が制限されたりと悩んでいることもわかりました。日本でも同じような問題がここ2年の中で起こっていることなど、帰宅中に上司とどういったことができるかなど話もしました。
短い時間でしたが、帰国前にこのような貴重な機会をいただけてよかったです。

oka2-3.jpg
← 発表の様子
↓ 最後にみんなで集合写真

oka2-4.jpg

最後の週末
ラオス滞在最後の週末は、首都ビエンチャン市内の歴史的建造物や人気スポットを巡りました。ここ最近出現したと言われている新フードストリートと、かつてエメラルド仏陀があったワット・シーサケットに行きました。 フードストリートは、屋台が何十と並び各自好きな食べ物をイートスペースで食べることができ、多くの若者やファミリーが利用していました。串焼きやサンドイッチなどの軽食、寿司や麺料理などのメイン、そしてタピオカドリンクやワッフルなどスイーツまで幅広い屋台がありました。どこのお店もお手軽な価格で食べることができるので、楽しかったです!
短い時間でしたが、帰国前にこのような貴重な機会をいただけてよかったです。

エメラルド仏陀があったワット・シーサケットは、館内を管理するラオス人のおじさんが丁寧に説明してくれましたが、ランサーン時代に起こった戦争でタイに略奪されたという歴史があるそうです。それまで200年以上もラオスにあったことから、今でもラオス人はエメラルド仏陀が戻ってくることを願っていると言っていました。その他、何百体もの仏陀像やフランス統治下のものが展示されていますが、館内は撮影禁止だったので、実際にラオスに来ないと館内の貴重な展示品は見ることができないとのことです。 いつかラオスを旅行する機会があれば、ぜひ訪れてみてください!

oka2-5.jpg
oka2-6.jpg
屋台が何十と並ぶ新フォードストリート
ラオス屋台定番の串焼き
oka2-7.jpg
oka2-8.jpg
寺院の外観
外にも展示されている仏陀像

5ヶ月間のアサインメントを終えて
UNVでのボランティアを終え、国連の目指すもの、仕事の仕方や規模感、そしてボランティアとは何かを学ぶことができました。赴任直後は仕事を覚えることですら精一杯で、他の国連スタッフたちの仕事の速さや専門知識の深さに驚き、その中で自分がやっていけるのか悩むこともありました。しかし、上司をはじめUN Houseのみなさんが助言をくださり、無事に最後まで任務を終えることができました。

国際協力・開発分野の最前線でプロジェクト等がどの ように企画・実行されているかを自分自身で体感しながら知ることができたこと、そして国連で働く人たち一人一人が強いパッションを持っていることを多くの人と関わり話を聞く中で学ぶことができ、今までよりも広い視点から「国連」や「国際協力・開発」を捉えることができるようになりました。様々な課題に目を向け行動に移すことを意識し、国連ユースボランティアの経験をこの先も活かしていきたいと思っています。

過去のレポート

■2022年2月<最終回>
■2022年1月
■2021年12月
■2021年11月
■2021年10月

国連ユースボランティアHOME>>