国連ユースボランティ​ア 活動レポート

タンザニア  米田大志さん
 (法学部法学科4年)

2016年9・10月の活動レポート

2016年9月からタンザニアの国連ボランティア計画(UNV)で活動中の米田さんのレポートです。

Week1<< 2016年9月27日~10月2日

初出勤
9月27日タンザニア入国。初出勤の朝はUNDP(国連開発計画)お抱えのドライバーに私の滞在するホステルまで迎えに来てもらったのですが、雨で交通網が麻痺しており、予定より2時間以上遅れての初出勤となりました。 ダルエスサラームのUN officeはUNV(国連ボランティア計画)の他にもUNDPやUNDSS、UNAIDSなど複数の国連諸機関が入っており、5階建ての大きなOfficeでした。そのため、UNV officeにも何人もの職員が出入りし、自分のデスクに座っているだけで何人もの職員と顔を合わせることができました。

挨拶の大切さ、現地語の大切さ
海外に来て一番に感じるのは、挨拶の大切さです。日本ではあまり多くはしませんが、こちらでは人々は顔を会わせるたびに「Hello, how are you?」、また現地語で「Jambo,Karibu Sana」と挨拶を交わします。今週はまだどこか恥じらいがあり、毎度相手から挨拶をしてもらったのに対して応答するばかりでした。なので、来週以降はもっと自分から挨拶を交わせるように心掛けていこうと思います。 また、現地語の大切さも思い知りました。私が滞在しているホステルには西洋からも数名の方が滞在されています。彼らは英語が堪能ですが、ホテルのスタッフに挨拶するときは多くの場合スワヒリ語で挨拶を交わしていました。タンザニアでは予想以上に多くの人が英語を話せるようですが、やはり第一言語はスワヒリ語です。私も同じ外国人として、せめて簡単な挨拶やお礼などはスワヒリ語で言えるようにしなければならないと思いました。
(写真:ダルエスサラームの街並み)

Week2<< 10月3日~10月9日

初の広報業務
今週は初めて広報担当らしい仕事をもらうことができました。内容はUNV TanzaniaのFacebook Page、UNDPのHPをContent/ Visibility/ Update Frequency等の観点から近隣諸国のそれと比較分析し、改善点をワードにまとめて提案するというものです。作業を進める中で特に焦点を当てたのは”Visibility”の改良です。どうしたら見やすいものになるか、どこを変えれば閲覧者が増えるかということを管理者目線ではなくユーザー目線で考えるよう心掛けました。

仕事の結果として良かったことは、上記の点に着目したことで今後取り組もうと考えている企画に繋がる提案をできたことです。他方で反省すべき点は、1つの仕事に時間をかけすぎてしまったことです。 次週は何か1つで良いので「これをやった」と成果を実感できるような仕事をすることを目標に掲げようと思います。この目標が達成されれば今後の仕事にも弾みがついてくるのではないかと思っています。
(写真:タンザニアの伝統衣装、キテンゲ)

Week3<< 10月10日~10月16日

初の会議への参加
10月11日は初めてUN Tanzaniaの会議に参加させていただきました。ですが、内容の難しさはもちろんのこと、他の参加者の豊富な知識量や圧倒的な英語力に圧倒されてしまい、一度も発言することができませんでした。世界一大きな国際機関で働く厳しさを体感しましたが、「自分の無力さを知る非常に良い機会だった」とポジティブに受け止め、悔しさを今後の活動に活かしていきます。

在タンザニア日本大使館を表敬訪問
10月13日には日本大使館を表敬訪問させていただきました。吉田特命全権大使ご本人にお目見えすることができ、タンザニアの国に関する知識から国際協力の現状まで、多岐に渡るお話を通して数多の学びを得ることができました。訪問させていただけたおかげでより気を引き締めて日々を過ごせています。(写真:マサイ族の方と写真を撮らせていただきました。彼のように街へ出稼ぎに来て、セキュリティーとしての職につくマサイ族は少なくないそうです)

Week4<< 10月17日~10月23日

国連ウィーク Educational Outreachへの参加
10月20日はUN Week Outreachesの一環として、タンザニアの若者を対象にした教育支援プログラムに参加させていただきました。私の役割はプレゼンと撮影です。プレゼンはUNVの理念・活動、持続可能な社会実現に向けたボランタリズム、そして我々ユースにできることの3つのトピックで構成し、若者約40人の前で披露しました。このような機会をいただけたことは非常に大きな経験となりましたし、タンザニアの若者達の姿勢から私も多くを学ばせてもらうことができました。

楽しく働くということ
タンザニアでは、人々は非常に楽しそうに働いている印象を受けます。レストランでは従業員はお客さんとのコミュニケーションに多くの時間を割き、銀行ではカウンターの向こう側で行員同士が談笑しながらハイタッチをしていました。仕事のスピードは到底早いとは言えませんが、彼らの様子を見ていると私まで笑顔になってしまうことが多々あります。働く上での価値観は国や人によってそれぞれ異なると思いますが、楽しく働くタンザニアの人々を見て素敵だなと日々感じています。
(写真:Educational Outreachにて、プレゼンテーションをさせていただいた時の写真です。準備時間が少なく原稿片手のプレゼンとなってしまいましたが、精一杯感情を込めました)

Week5<< 10月24日~10月30日

Happy UN Day!
10月24日は国連設立71年目の記念日であり、UNV代表として記念式典に出席しました。また、夜には国連関係者を招<立食パーティーがあり、映画のワンシーンに入り込んだかのような華やかな一時を過ごすことができました。

International Volunteer Day (IVD) の企画始動
今週はIVDに向けた会議があり、いよいよ企画が始動しました。IVDとは世界的に承認された祝日(12月5日)であり、ボランティアに携わる全ての個人・組織が持続可能な社会への貢献を促進させる日とされています。今年のIVDがタンザニアの人々の心に刻み込まれるものとなるよう、企画・運営に全力を注いでいきます。

JICAタンザニア事務所の訪問
個人的にアポイントメントを取ってJICAタンザニア事務所を訪問させていただき、事務所の概要からタンザニアで行なわれている業務まで、幅広くお話を伺うことができました。こちらからもイベントへの協力を仰ぐことができ、微力ながらJICAとUNVの橋渡しができたのではないかと感じています。
(写真:UN Dayのレセプションにて、ステージを背景に撮影しました。今後国連が無事100周年、200周年を迎えていくことを祈ります)

過去のレポート

■2016年10月
■2016年11月
■2016年12月
■2017年1月<最新レポート>

国連ユースボランティアHOME>>