国連ユースボランティ​ア 活動レポート

タンザニア  米田大志さん
 (法学部法学科4年)

2017年1月の活動レポート

2016年9月からタンザニアの国連ボランティア計画(UNV)で活動中の米田さんのレポートです。

Week15<< 1月2日~1月8日

新企画の始動
今週は新たな企画、UNV Interviewを始動させました。内容は、国内のUNVにインタビューを実施し、その回答を要約してSNSで投稿するというものです。遠隔地で働くUNVには直接インタビューを行うことが難しいため、オンラインでインタビューシートに回答してもらいます。非常にシンプルな企画ではありますが、ボランタリズムの啓発、活動・人の可視化といった観点からは効果のある企画だと思っています。企画を思い立ってからは、早速インタビューシートの作成に取り掛かりました。質問を考えるにあたってはボランティア、特にUNVに興味のある人の視点に立つよう心掛けました。また、忙しいUNVの皆さんのことを考え、なるべく少ない問いで必要な情報を集められるよう意識しました。

インタビューシートを仕上げ終えた後は、実際に1人目のインタビューを決行しました。今回の回答者は1つの質問に対して複数の有益な回答をくれたため、要約には苦戦しました。今後も要約には苦労すると思いますが、なるべく回答の趣旨を損なわぬよう細心の注意を払いつつ、読み手も見やすい要約を心掛けていこうと思います。今週中に思い立った企画ですが、今週中にある程度形にできたことにはまた少し自分の成長を感じました。継続は力なり、今後も本企画を長く丁寧に続けられればと思います。
(写真:私が実際に作成したインタビューシートの1ページ目です。忙しいUNVの皆さんになるべく協力してもらえるよう、“5 min Interview Sheet”と銘打ちました)

Week16<< 1月9日~1月15日

Meet UNV
今週も先週から始めたインタビュー企画”Meet UNV”を推し進めました。今週インタビューできたのはUNDPとIFADに所属するボランティア3名で、インタビューシートを受領した分も合わせると計5名分の回答を集めることができました。インタビューの場数を重ねる中で、1つ気付いたことがあります。それは、回答の全てを聞き取ろうとしなくても良いということです。初めは取りこぼしがないようインタビューの回答全てを書き出し、それから内容の要約を行っていました。しかし、英語での回答を全て聞き取ることは私には容易でなく、かなりの時間と労力を要します。また、要約作業を通して案外回答の本質部分は簡潔に表現できることが多いと分かりました。そこで、3人目からは自分で聞き取れた部分のみから回答の要旨を推測し、聞き落とした部分が重要であると予想される場合のみ他の人を頼るようにしました。おかげで作業の効率は上がり、相手の意思を汲み取る力も伸びたように感じます。この気付きを今後に活かし、効率的に作業を進めていこうと思います。
◆UNV Tanzania Facebook Page: https://www.facebook.com/tz.unvolunteers/?fref=ts
◆UNV Tanzania Instagram Account: https://www.instagram.com/unvtanzania/?hl=ja
(写真:インタビューに際して撮影した写真です。これらの写真は投稿にも使用されています)

Week17<< 1月16日~1月22日

企画ミーティング
今週は外郭団体との企画ミーティングに参加させてもらいました。話し合った内容は主に共同企画のSDG TrainingとVIOs(Volunteer-Involving Organizations) Forumの2点です。

ミーティングを通して最も印象的だったことは、企画においてSustainability (持続可能性)を非常に重要視していた点です。例えば、SDGs Trainingは我々側から1度きりのレクチャーを行うのではなく、先にターゲット層の代表者を選出して少数のトレーナーを育て、自分たちでトレーニングを続けられる状況を作るといった方法が提案されました。そうすることでノウハウと同時に責任も与えることができ、より持続的なトレーニングが見込めます。他にも企画の端々でSustainabilityの観点に立ち返りつつ、非常にハイレベルな話し合いが進められました。6人の比較的少人数ミーティングだったことで進行のテンポが早かったこともあり、議論に追いつくことは大変でしたが、自分の意見も発信しつつ何とか無事に終えることができました。個人的に得るものの多いミーティングであったように思います。上記2企画とも上手くいくよう、引き続き自分にできることを模索していきます。
(写真:プライベートではハウスメイトにアフリカのポピュラーな主食、ウガリの作り方を教えてもらいました)

Week18<< 1月23日~1月29日

スワヒリ語から見えるタンザニア人の3つの国民性
これまでの生活を通して、タンザニア人に共通する国民性は3つのスワヒリ語から語れることに気付きました。それは、Hamna Shida(問題ない、気にするな)、Pole Pole(ゆっくりゆっくり)、そしてKaribu(ようこそ)です。
1つ目のHamna Shidaはタンザニアの人々の口癖のようなものです。彼らは切迫している場面でもあらゆることに「Hamna shida!」の精神で対処します。ある種楽観的とも言えるスタンスで心配になることも多々ありますが、私の性格にも少し通ずる部分がありどこか共感を覚えます。
2つ目のPole Poleは温暖な気候で育ったタンザニアの人々だからこその特徴でしょう。歩くスピード一つ取ってもそうですが、生活における様々な場面でゆっくりマイペースな人が多いように感じます。また仕事でも同様で、当たり前のように納入日を遅らせる業者や月単位で時間のかかるビザ申請など、Pole Poleなワークスタイルに翻弄されたことが幾度となくありました。

そして3つ目のKaribuは、街の至る所でかけられる言葉です。外国人である私そのものを歓迎してもらっているような印象も受けます。実際に友人に聞いた所、タンザニアではコミュニティ間の敷居が低く、みんな友人、みんな家族というように考える人が多いとのことです。そのためか、レストラン等で店員を呼ぶ時も皆さん「Kaka(兄弟)/ Dada(姉妹)」と声を掛けます。また、今週末にスカッシュをしにジムへ行った際、私は知人に会うことができなかったのですが、先にプレーしていたタンザニア人グループが「Karibu!」と快く私を混ぜてくれました。このように、タンザニアでは分け隔てなく接してくれる人が非常に多く、おかげで多くの友人を作ることができています。
総じて私はこれらの国民性に好感を抱いていますし、だからこそ気持ちよく毎日を過ごせています。残りの日々も彼らとの交流を大事にし、自分自身もなるべく溶け込んで過ごせるよう意識したいと思います。
(写真:タンザニアのユースと一緒にセルフィーを撮りました。Hamna Shida, Pole Pole, Karibuなタンザニアの人々との時間を大切に残り1ヶ月を過ごそうと思います)

過去のレポート

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