国連ユースボランティ​ア 活動レポート

 東ティモール   千葉 奏美 さん
(社会学部 社会学科 3年)

2022年9・10月の活動レポート

 2022年9月から東ティモールのUN Womenで活動中の千葉さんのレポートです。

2022年9・10月

派遣先と活動内容について
私は東ティモールの「UN Women」という組織で政府機関におけるジェンダー平等や、災害下において被害を受けやすい脆弱性をもつ人々に対するエンパワーメントを行うプロジェクトに携わっています。東ティモールでは、女性が経済的自立が難しいことや文化的、歴史的な背景を理由に暴力被害に遭ったり、災害時に避難が遅れて犠牲になったりしています。ジェンダーの不平等が人々の人権に大きな影響を与えているのです。私はこれらの現状を知り、日本に近しいものを感じました。日本と東ティモールでは共通のジェンダーの課題が多く存在しているのです。したがって、自分の実務経験を通じて、東ティモールの現状に向き合い、1人の日本人職員として何ができるのかを考えていきたいです。

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UN dayのセレモニーイベントにて
Resident Coordinator の Royのお別れ会にて

スワイへの出張
UNオフィスのある首都Diliから車で険しい山道を登ることおよそ5時間。東ティモール最南端のスワイに辿り着きました。International Disaster Risk Reduction dayのセレモニーイベントへ出席するためです。スワイは昨年、洪水による大きな被害を受けました。そのため、そのときの支援への感謝と防災対策の重要性を示すためにこのようなイベントを開催しています。実際に、洪水被害の避難訓練を見学しました。実際に住民を巻き込み、防災への意識を高めるという意味ではかなり有効性のあるイベントであると感じた一方で、日本においては洪水は事前に防ぐものという考え方がありますが、こちらでは洪水被害を予知する技術がないことから、被害があったことを想定して訓練をしていたというところに大きなギャップを感じました。

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スワイへの出張へ行った際のセレモニーでの集合写真

東ティモールでの生活
1ヶ月が経ち、段々と東ティモールの生活にも慣れてきました。今のところ想定していたものより安全で、穏やかに暮らせています。気温は毎日30度と暑く、かなり日焼けをしたように感じます。大抵11月から雨季に入りるのですが、10月現在もたまに夕方になると突然強い雨、スコールが降ります。 東ティモールの伝統的な食事というのは主にインドネシア料理やポルトガル料理からきているようです。お米と揚げた鶏肉、豆腐、卵と野菜などが、一般的な東ティモールのローカルフードです。どこのレストランでもチリソースがついてくるので、お好みでかけて食べます。こちらのチリソースは日本のものと比べるとかなり辛いです。 一般的に飛び交っている言語はテトゥン語という言葉で、元々東ティモールの方言として使われていた言語が全国的に浸透していきました。ポルトガル語に似ており、オフィスでも地元の人同士で話すときは、ほとんどテトゥン語が使われています。私たちのような外国人がテトゥン語を話すと、地元の人は嬉しそうにしてくれます。こちらの人々はとてもフレンドリーで、知らない人でも挨拶をしてくれます。

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東ティモールの朝焼け
初めてのローカルレストランでの食事


過去のレポート

■2022年9・10月
■2022年11月
■2022年12月
■2023年1月
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