国連ユースボランティ​ア 活動レポート

 東ティモール   千葉 奏美 さん
(社会学部 社会学科 3年)

2022年11月の活動レポート

 2022年9月から東ティモールのUN Womenで活動中の千葉さんのレポートです。

2022年11月

政府機関に対するトレーニング
4Re-cf17-4b50-8a68-b1b324778d4c-0.jpg11月の2週目と3週目に政府機関に対するトレーニングを行いました。ジェンダー概念のような基本的な内容から、国際的なジェンダー平等に関する枠組み、さらに、自分達の仕事にジェンダー平等の概念をどう入れ込んでいくのかという発展的な内容まで扱いました。2週目は主にディリの職員に対して、3週目は地方自治体の指揮官に対してトレーニングを実施しました。私は、国際的、東南アジア諸国連合(ASEAN) 、東ティモールにおける枠組みを説明するパートを担当しました。国際的な枠組みをどうやって国の中で推進していくのかという質問を受け、国レベル、人レベルに概念を落とし込むことの難しさを感じました。その一方で、東ティモールがどのような枠組みを採択しているのかなど、国の現状を理解する良い機会にもなりました。また、3週目のトレーニングの際に、ちょうど東ティモールがASEANに加入することが認められたため、より自分のセッションの意義を見出すことができました。

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政府機関へのトレーニングの様子


東ティモール警察とのミーティング

東ティモール警察におけるジェンダー平等を目指した戦略に関するミーティングを実施した際に、東ティモールの女性警察官の実態が見えてきました。東ティモールの女性警察官はさまざまな課題に直面しているようです。例えば、髪を肩より短くしなければならない、言語や学問などを学ぶ機会が限られているなどといったものです。特に学ぶ機会が限られていることは、彼女らの昇進の機会を大きく奪っています。これらの問題は日本においても似たような課題があると思いました。このような現状を課題として感じていることへの理解を進めていくことが、変化への大きな一歩になるのだと強く思います。

National Youth Day
11月12日は、1991年にインドネシア占領下の大虐殺で命を失った大勢の若者を称えて、東ティモールのナショナルユースデーと定められています。 現在もこの日には、実際彼らが行ったものと同じ、モタエル教会でのミサ、教会と墓地を結ぶパレード、墓地での記念礼拝などのイベントが行われており、私はミサとパレードに参加しました。 東ティモールのミサや多くの若者がプラカードなどを掲げているパレードに実際に参加できたことは、貴重な経験となりました。夜には各世帯が家の前に追悼のろうそくを灯し、暗闇にたくさんの灯りが広がっていました。祝日も、日本とは異なる風景や文化を感じられる有意義な時間だと思いました。

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National Youth Day の様子

過去のレポート

■2022年9・10月
■2022年11月
■2022年12月
■2023年1月
■2023年2月(最新)

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