国連ユースボランティ​ア 活動レポート

 東ティモール   千葉 奏美 さん
(社会学部 社会学科 3年)

2023年1月の活動レポート

 2022年9月から東ティモールのUN Womenで活動中の千葉さんのレポートです。

2023年1月

世界銀行での東ティモールの防災に関するミーティング
世界銀行が東ティモールの防災に関するデータを収集し、その情報を社会保険に適応していくためのディスカッションに参加しました。私の役割としてはUN Women として情報を収集するにおいて、ジェンダーの観点がきちんと組み込まれているのか、例えば、災害における脆弱性を持つグループの性別、障害のある、なしなどと言った情報が集まっているか、と言ったことの確認、提案を行うことであると認識していました。

しかし、現状として、情報を集めるだけでも精一杯で、首都であるDili以外の地域ではまだ、確かなデータが集められていない実態がわかりました。UN Women としてジェンダーの観点を入れることや、災害によってさらなる支援が必要な脆弱性を持つグループがどのくらいいるのかというデータ集めを進めたかったのですが、まずは基本的な情報の収集そしてそれを確実に政府の政策にどのように落とし込んでいくのかを優先的に行っていく必要があると感じました。その後、東ティモールにおける災害関連の統計データについて調べてみたところ、政府機関やUNが集めている統計データもあるようで、それぞれのデータで何が違うのか、それぞれどのようなプロジェクトに使えるのか、詳しく調べる必要があると感じました。

1.jpg
2.jpg


National Directorate of Community Conflict Preventionとのミーティング
3.jpgNational Directorate of Community Conflict Prevention (DNPCC)とはUN Women がパートナーシップを結び、女性の地域紛争仲介者を増やすためのサポートをしているパートナーです。私はこのミーティングでノートを取ることをお願いされました。テトゥン語がメインで進行されたため、上司に確認しながら理解を深めました。彼らが繰り返し言っていたのは、実際にUN Womenのサポートが遠隔地において効果を発揮しており、女性の地域紛争仲介者が様々な場面で紛争予防に貢献しているという現状があるということでした。日本では地域紛争仲介者という概念があまり身近にはありませんが、地域コミュニティの結束が強い東ティモールならではの文化の中で、女性が平和構築に大きく貢献していることを実感しました。

新年賀詞交換会への参加
4.jpg大使公邸にて、新年を祝うことと、意見交換や情報交換の場として設けられた、新年賀詞交換会に参加しました。現在100人弱の日本人が東ティモールに滞在していると言われていますが、Diliに在住していないため、普段なかなか会うことのできない日本人の方にお会いしたり、公邸料理人の方の料理を味わったりと貴重な経験をすることができました。そして、東ティモールで自分で会社を立ち上げたり、学校の設営に携わっていたりと、多様なバッググラウンドを持つ日本人の方々に非常に刺激を受けました。個人的には、久しぶりに日本語が飛び交い、日本の雰囲気が感じられる空間にいられたので、非常にリラックスした気持ちになりました。また、日本大使の方が一度お会いしただけにも関わらず私の顔と名前、所属を覚えてくださっていて、私も社会人になった時に、きちんと関係各所の方の顔と名前を覚えておくことができる人でありたいと思いました。

過去のレポート

■2022年9・10月
■2022年11月
■2022年12月
■2023年1月
■2023年2月(最新)

国連ユースボランティアHOME>>